エジプト旅行《その2》

アブシンベル大神殿

  • 4日目

 早朝、アスワンのホテルを出発し空路アブ・シンベルへ(1時間足らず)。
古代エジプト史上、最も強大な権威を持ったファラオ・ラムセス2世が築いた「アブ・シンベル大神殿」へ。(写真10)












この神殿は春分秋分の日に大神殿の東から朝日が差し込むと、神殿の最も奥にある窓もない至聖所に光が差し、壁に描かれた神々とラムセス2世が輝き浮かび上がる仕掛けが施されていると。この様な技術や、王の立像が建ち並ぶ大列柱室や王の巨像など圧倒的なものだった。また、細部のレリーフも素晴らしい。
 又、大神殿の横にラムセス2世の家族が刻まれた「アブ・シンベル小神殿」が並んでいる。大神殿と比べると確かに小さいがラムセス2世4体とネフェルトアリ王妃2体が並ぶ姿は圧巻。(写真11)











 この大小神殿はアスワンハイダム建設時に神殿が水没する運命にさらされるため、ユネスコが国際キャンペーンにより救済し、4年間の大工事で300M近く陸上へ移動したもの。
 午後は空路(3時間余り)カイロへ。
 カイロではパピルスの店に寄って、パピルスの紙の製造法の説明
(写真12)。












後ホテルへ。(RAMSES HILTON)
 今日からナイル川の見える部屋で3連泊。(写真26)

  • 5日目

 今日は今旅行の最大の観光だ。朝からギザの3大ピラミッド見学へ。
   第一「クフ王のピラミッド」(写真13)
   第二「カフラー王のピラミッド」
   第三「メンカウラー王のピラミッド」












 中でも132mの巨大四角錐、クフ王のピラミッドには中に入り、傾斜した狭い岩の空間を78mの高さまで登った。ほとんど中腰での登りと、迫りくる岩の壁で途中不安になってくる。しかし、後ろからの行列で後戻りはできない。又、道中は砂ぼこりで気管の弱い私はせき込む。ハンカチを口と鼻に覆い終点の玄室までたどり着いた。外の寒さに比べ、ピラミッドの中は暖かい。加えて中腰で登る運動とで、何時の間にやら汗ばんでいた。
 その後、観光バスでもあまり入らない、3大ピラミッドの裏側で三つのピラミッドが見えるスペシャルビュー地点へ(写真14)。右より第一、第二、第三ピラミッド。












ここでも私たちのバスには朝から私服の観光ポリスが乗っており、入り口での検査はパス。観光もスムースに進行。
 ピラミッドの後はスフィンクスへ。(写真15)












本や写真で見ていたスフィンクスより実物は小さかった。写真後ろは右がギザの第一ピラミッド、左が第二ピラミッド。

 昼食はエジプト料理のケバブ・コフタ。エジプトの食事には必ずアエーシという丸形パンが、はじめについてくる。私はこのアエーシが食べやすくて良い。毎回欠かさず食べていた。食堂入り口で焼いていたのでパチリ。(写真16)












 午後はダハシュールの途中から傾斜角度が変わる珍しい形の「屈折ピラミッド」。(写真17)












崩落を防ぐためだったと・・・。そして、「赤ピラミッド」。赤い石材を使った、104mのピラミッドで、最古の真正ピラミッドと言われている。


 そして、サッカーラの「階段ピラミッド」。(写真18)












 メンフィスの遺跡内の博物館では全長約12mの横たわる巨大ラムセス2世像を見学。




夕食はベリーダンス(写真19)や民族舞踊を観賞しながらナイル川ディナークルズ。