エジプト旅行《その3》

道路を渡り地中海へ

  • 6日目

 朝から専用のバスでカイロ駅へ。(写真20)
カイロ駅から地中海に面したリゾート地、アレキサンドリアへ列車で移動(約3時間)。
 ここは女王クレオパトラが華麗な生涯を送ったことでも知られ、その遺物を展示してある「アレキサンドリア国立博物館」へ。(写真21)
 又、プトレマイオス朝の巨大な図書館の柱で、たった1本だけ残った「ポンペイの柱」。アスワンの赤い花崗岩で、できている。高さは約27m。かってはこの柱が400本はあっただろうと云われている。
(写真22)
 門をは入って奥に行くと庭に井戸のような入口がある。そこから階段を下りていくと禁教時代にローマを逃れたキリスト教徒が隠れ礼拝した「カタコンベ」。小さな部屋に分かれており、本来は貴族階級の墓だったが、3世紀以降一般の共同墓地に・・・。
 午後は再び列車でカイロに戻る。列車は横2人掛けと1人掛けの3席。ゆったりとしている。しかし、窓は掃除の跡もなく、曇っていて外の景色も見えにくい。トイレも汚かった。

  • 7日目

 古代エジプトが一堂に会した「エジプト考古学博物館」を見学。(写真23)博物館にはエジプト各地で出土された遺産が沢山陳列。盗掘の被害に合うこともなく発見されたツタンカーメン王の埋葬品の数々。その中で、まばゆい輝きを放ち続ける黄金のマスクに再会。日本各地で陳列された時は私たちは大阪で見学したが、押し合い圧し合いの見学だった。ここでも見学者は多いが、スムーズな流れの中で見学で来た。2階奥には100£E(1£E=約20円)の別料金を払って、ラムセス2世などのミイラが並んでいるコーナーを見学。
 午後はカイロ発祥の地といわれるオールドカイロを観光。人口の9割がイスラーム教徒といわれるエジプトでキリスト教コプト教の教会が集まるエリヤらしい。人通りも少なく、町の人たちの様子、違いは分らなかった。
 そして、旅行最後の観光はカイロ最大の市場「ハーンハリーリバザール」。
(写真24)
いろんな品物が並んでいたが、値段の表示がなく、交渉次第で価格が決まるとか・・・。土産品の品もなく、私たちはただ見て周るだけにとどまった。グループの中には店と交渉して買い物した人もいた。安かったのやら?高かったのやら?・・・。
 帰路はカイロ空港から18:00発のエジプト航空で約12時間・・・。帰りの機内も当然のごとく禁酒だった。

  • 8日目

 14:00関空着。エジプト旅行は終わった。

 おわりに:今回の旅行で一番心配したのは服装のこと。エジプトは熱いというイメージがあったためだ。カイロで緯度的には日本の屋久島と同じくらいらしい。エジプトも冬で、大阪の3・4月と思えばいいのでは・・・。旅行中天気は全日快晴だった。ルクソール方面では昼間、半袖でもいい時もあった。しかし用意した夏服を使うことはなかった。ただ、ガイドの話では夏は50℃くらいで熱いらしい。バスで走る景色も、やしの木がいっぱい生えている南国ムードだ。“ナツメヤシ”の木で7・8月には実が沢山なるそうだ。(写真25)

 又、爆弾テロも気になったがどこの国でも言えること。ただ、観光地には観光ポリスが沢山いる。道路でも時々検問をしている。他の国の観光地と少し異なる警戒だ。地域的に仕方のないことかな〜。
 チップの要る国だとは聞いていたが、トイレに行くたびに1£E用意しなければならないのには、びっくり。一度は、細かいお金がなかったので、振り払って出てきたことがある。
 又、私は海外旅行でよく下痢になる。エジプトも水は良くないと聞いた。生水は飲まないようにとミネラルウォーターをいつも携行。洗ったばかりの野菜・果物は食べないほうが良いと・・・。歯磨きの跡もミネラルウォーターで洗浄。
ナイル川という水量豊かで淀川よりきれいな川があるのにどうして?・・・。水処理技術の問題か・・・。
 今年の正月3日間NHKスペシャル番組として、『新春ハイビジョン中継ーエジプト文明・母なる大河ナイル』なる生中継放送をしていた。ほとんど私たちが行くコースが中継されていた。したがって予備知識は十分に入っていたと思う。しかしテレビと実物では大違い!!!現地に来て観てその圧巻さを感じた。
 現地ガイドのヤーセルさんは日本語が非常に上手く、ジョークも上手い。カイロ大学歴史学専攻だったそうで説明の中にその歴史的な話が沢山出てくる。。私達も、もう少し歴史の勉強をしていたら、ヤーセルさんの話も、もっと面白かったのでは・・・。
 古代文明は日本の紀元前数百年前の弥生時代とは比べものにならないほど昔のの話。紀元前三千年前の話だ。ナイル川・砂漠の砂・アスワンの大理石、赤花崗岩などによりピラミッドや墓や大神殿が・・・。今でも信じられない世界だと思いつつ・・・写真を見ながら・・・。(終わり)