奈良の八重桜原木

 今年の年賀状に、
いにしえの 奈良の都の八重桜
   けふ九重に 匂ひぬるかな (伊勢大輔
百人一首にもある八重桜の原木が東大寺近くの知足院にあるので一度見てください・・・とあったのを思い出し4月15日(月)奈良へ出かけた。

「国の天然記念物」になっていて奈良県庁の受付嬢に聞くとすぐに問い合わせをしてくれて、対応よくウォーキングマップで説明を・・・。また、お寺は無人とのことで八重桜の場所を調べてくれた。 「正面の石畳の途中を右に進み、本堂の玄関を右に見て、建物に沿うように裏へ行くと石碑が立っている。」・・・と。地図をもらう時6Fが食堂、7Fが屋上とさりげなく言った言葉を思い出し7F屋上に上がってみた。奈良の観光地がぐるりと見渡せて県庁の屋上を開放していることは良いことだなあ〜と思った。
 教えてもらったようにお寺は無人で裏のほうへ行って探していると石碑があった。その横に原木が柵に囲まれて大切に守られていた。また、若い木も育てられていた。

 

 寺の周りには何本かの八重桜があったが、少し早いのか満開とまではいっていない。


巷の賑やかな花と違い歴史を感ずる可憐な花だ。しばらくいたが誰も来ることはなかった。

 東大寺近くの枝垂桜が散ることなく、きれいに咲いていた。