シメ

 その小鳥はしばらく私の周りで道の中から餌をついばんでいた。野鳥がこんなに近づくことは珍しい。反対側の道からカメラを持った人が来たので止まるよう合図したが分からないようだ。3m近くになってやっと気付いてくれた。その人は小鳥に向かって写真を撮り始めた。小鳥は逃げようともしないで私の周りで道に落ちた餌をついばんでいた。すると、写真を撮っていた人が「シメ」という鳥だ・・・と教えてくれた。斜め上から見た小鳥の首周りの灰色の毛並みがすごくきれいに見えた。家に帰って図鑑を見ると「シメ」があった。出会ったあの人は野鳥には詳しいだと思いつつ、私の周りで楽しませてくれた「シメ」を長い間(約10分〜20分?)見ることが出来、ラキー。デジカメを持っていかなかったことを悔やむ。