“剣岳 点と記”

 ほとんど映画を見ない私だが剣岳という日本アルプスの山々が見たいとの思いで、家内を誘って「枚方シネプレックス」へ出かけた。
 私は独身時代、夏は夏山・冬はスキーへと休みを作っては出かけていた。特に夏は会社の山岳部(冬山禁止)に入り日本アルプスへ行っていた。そのきっかけとなったのが友達と立山・剣へ登ったことからだ。当時は(昭和37年頃)弥陀ヶ原までしかバスは上がらず、室堂・地獄谷へは歩いて登っていた。剣岳へは岩肌の道を鎖をもって恐る恐る登った記憶がある。
 この映画は国防のため陸軍が日本地図の完成を急いでいた。その為参謀本部陸地測量部の柴崎に最後の空白地点(剣岳)の測量を果たせと・・・。日本山岳会との争いが始まる。日本地図誕生の秘話を新田次郎が書き下ろし、映画化されたもの。
 懐かしい立山連峰の景色がふんだんに出てくる。しかし私の見た立山とは違う。ほとんどの映像が雪をかぶっている。私の記憶する立山は綺麗な雪渓・綺麗なお花畑しかない。富士山も・・・あんなにはっきりは見えなかったように思う。カメラの性能が良くなったのか・・・?
 三角点や地図作りの歴史を知る上で意味のある映画では・・・。