アイスランドの大自然とオーロラ7日間 その4

 5日目:雨 セルフォスから西へレイキャネース半島のブルーラグーンへ。途中クヴェラゲルジで温室栽培園「エデン」に立ち寄った。アイスランドは地熱を利用してあちこちで温室栽培が行われている。夜にはビニールハウスに橙色の明かりがついている。キュウリやトマトも自国で作られている。
 ブルーラグーンでは各自昼食後アイスランド版露天風呂へ入浴。ロッカーの鍵を受け取り、まず体を洗い、水着を着て露天風呂へ。乳白色のやや温めの広大な温泉湖。雨の中、多くの人がつかっていた。女性の泥パックの顔が面白い。高温の湯が流れているところもある。
 今回の旅行で感じたことだがアイスランドに来てからは我々のグループ以外は日本人・東洋人のグループに一回も出くわしていない。普通は何処に行っても日本人、韓国人、中国人によく出会う。しかしここは違った。観光化していないのか?そういえば今日泊まるホテルはブルーラグーンで一軒しかないと聞く。
 約1時間入浴後上がった。夕方ブルーラグーンの宿 NORTHERN LIGHT INN に着き夕食のメインディッシュ、ナマズのフライを食べた。鱈と変わらない。部屋の外では近くの地熱発電所の水蒸気が窓の向こうに流れていた。天気は小雨時々曇りでオーロラの観測は無理だ。昨日のガイドさんたちの行動が嬉しい。
 6・7日目:朝6時半ホテルを出てレイキャヴィーク空港へ。レイキャヴィークでの手荷物検査は英国同様、厳しい。アイスランド航空FIー450便でロンドン・ヒースロー空港へ。ロンドン乗り継ぎJL−422便で関空へ。オーロラの旅は終わった。
【おわりに】
 今回オーロラ観測ツアーの中からアイスランドを選んでツアーに参加した。アイスランドは遠くて寒い国と思っていた。しかし、ロンドン乗り継ぎで1
5時間。来てみると以外に近い。そして気温も日本と余り変わらない。部屋の中はむしろ日本より暖かい。ガイドさんの話では私達が着く前は−10℃の寒波が2〜3日来ていたそうだ。私達が来たときは2〜3℃の気温。天気予報ではここ一週間は雨や曇りの天気で我々のグループではオーロラは見れないだろうと予想していたそうだ。しかしほんの一瞬の晴れ間を見つけて素晴らしい“オーロラ”“北極の光(現地の人はこう言っている)”に出会わさせてもらいラッキーでした。この国は何処からでもオーロラが見れるのが特徴。首都のレイキャヴィークからでも町の明かりが弱いので可能とか・・・。私達がついた日は飛行機が遅れ夜中にホテルに着いたのでオーロラ観測は諦めたが後の4日間は雨の日も曇りの日も空を眺めていた。
 この国の特徴はなんと言ってもクリーンな国であることだ。電力は豊富な河の水を利用して水力発電と火山活動を利用した地熱発電だ。原子力も火力もない・・・。家庭の暖房は地熱利用の温水で。水は地下水利用で水道代無料とか。
そういえば朝起きて飲むコップ一杯の水は美味しかった。バスで観光する時地熱でアルミ精錬をする会社を見た。この国にもう一社あるそうだ。工業化で環境問題が心配だ。国民も経済発展派とクリーン化派で二分されているとか。何時までもクリーンな国であって欲しい!!!
 この国を訪問するに当り一番心配したことは服装のことだ。メキシコ暖流があるからといっても北極圏に近いことには間違いない。しかし、ここに来て分かった。外見は防寒具を着ていても、中は半そでや、長袖Tシャツで暮らしている人が多い。心のなかも温かい人たちで一杯なのだろう。私達は少し厚着をしすぎていたようだ。環境も、身も、心もクリーンな生活を目指そう。
                              (おわり)
 【注】オーロラ撮影
 オーロラを撮影するに当り色々調査した。デジカメの設定が煩雑なのでリハーサルもした。まとめると、三脚必須・F:2.8以下・広角レンズ:35mm以下・ASA400以上・距離:∞・シャタースピード:30秒前後(ASA400)であった。私は400と800でデジカメの機能上16,13,10秒で撮るつもりでいた。しかし結果は800での撮影となってしまった。粒子が荒れた原因かも?グループ内の人の条件を聞くとASA400で5〜10秒で綺麗に撮っている。夜間モードで綺麗に撮っている人もいた。オーロラの明るさにもよるが、カメラを固定してASA400・5〜10秒でOKでは???